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漫画「今際の国のアリス」の評価・感想

今際の国のアリス

今際の国のアリスも人気の名作と言えるだろう。全18巻で完結した漫画である。主人公は将来に不安を覚える18歳、高校生の有栖。友人達と遊んでいると大きな衝撃、光と共に今際の国といった場所に来てしまった。この世界では様々なゲームが展開されている。ゲームをクリアして生き抜かないと死亡。

このゲームをクリアしていく過程で有栖は友人を亡くし、自身も徐々に成長していく過程が見れる。サスペンスを含んだ漫画でもある。バトル要素よりサバイバル要素が強く、ゲームの問題をクリアするために頭脳を使ったりもする。

私は全て読んだがまさかのオチが…といった展開だった。オチ以外は本当に面白かった。今際の国に来てしまった理由はもう少し工夫が欲しいと思ってしまったがクライマックスに辿り着くまでの内容は秀逸。読み進めるたびに次の巻が読みたいと思わせてくれる内容になっていた。

ちなみに序盤では一緒に行動を共にする有栖の友人たちはいなくなってしまう。私は彼らとクライマックスまで辿り着くのだろうと予想していたが良い意味で裏切られた。

サバイバル、サスペンス漫画が好きな方なら今際の国のアリスはドンピシャな作品と言えるだろう。そしてスピンオフ作品として「今際の路のアリス」も創刊されている。こちらも面白い。また違ったストーリー性があり、サバイバル、サスペンス性はそのままで楽しく読める。

あと有栖の顔が徐々に逞しくなっていくのも漫画を通して読んでいくとわかる。序盤は頼りない表情が多いのだが覚悟を決めた有栖は第1巻とは比べ物にならないほど頼りがいのある顔つきになる。

心理戦あり、格闘戦あり、サスペンス、サバイバル要素あり。そして展開も早く尻すぼみしないストーリー展開になっている。全18巻だがダレることなく全巻を一気に読破できる漫画だろう。

最終的なネタバレとしては有栖、良かったなーと言える終わり方になっている。

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